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COLUMN
コラム
質量と重量って何が違うの?
🔹新年度スタートから2か月が経過し、現在も当社では新入社員向けの教育を実施しています。その教育の中で質量計、力計の説明をする時間がありましたが、新入社員の方はそれらの理解をするのに大変苦戦していました。
🔹そこで、わかっているようで少し混乱しやすい質量計と力計について、校正方法も含めて、今回のメルマガでお伝えしたいと思います
質量と重量の違い
🔹まず、質量とは【物体そのものの量】のことで、質量は重力の影響を受けないため、場所によって値が変化することはありません。質量単位は【g】グラム【kg】キログラム等があります。
🔹また、重量とは【物体に働く重力の大きさ】のことで、重量は重力の影響を受けるため、場所によって値が変化します。重量単位は【N】ニュートン等があります。
質量と重量は場所によって違う?
🔹例えば、質量6kgの物体が地球と月にあるとき、質量は地球でも月でも変化することなく6kgを示します。また、この物体は【6kg】の量をもっており、その量は場所によって変化することはありません。
🔹重量の場合、まず【g】を【N】に換算する必要があります。(今回は【1kg=9.80665N】で換算します。)質量6kgの物体が地球では重量は【約58.8N】となり、重力が6分の1の月では【約9.8N】となります。

質量計・重量計(力計)にはどんな計測器がある?校正方法は?
◆電子天秤(質量計)
校正方法:計量試験、偏置試験、繰り返し性(再現性)試験があります。
1. 計量試験:直線性検査とも呼ばれ、通常、ひょう量の均等4~6分割の往復試験
2. 偏置試験:荷重負荷点が偏心により発生する計量誤差の確認試験
3. 繰り返し性試験:同一の被計量物を同じ方法、条件で繰り返し計量する試験
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※「質量」を計測しているので、月でも数値に変化はありません。
◆プッシュプルスケール(重量計、力計)
校正方法:ニュートン分銅を使用して引張、圧縮の指示校正を行います。
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※こちらは「重量」を計測しているので、月では数値が変化します。
今回ご紹介した計測器以外にも、メーカ機種問わず、当社で対応しております。
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