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コラム
ブロックゲージの校正:精密測定の裏側にある工夫
ブロックゲージの校正は繊細で手間がかかります
🔹 ブロックゲージは長さの基準となる測定器で、製造業や開発・研究の分野など様々な現場で正確な長さを保証するために使用されています。
🔹 ブロックゲージの校正は、対象と基準のブロックゲージそれぞれを1個ずつ比較し0.01μm単位で精度を求めるような繊細で手間のかかる方法なので、手順の正確さを保ちつつ効率よく実施することが重要です。

🔹 今回はブロックゲージ校正の現場から、精密測定の裏側にある工夫をお伝えします。
効率よく作業、さらに仕組みでミスを防ぐ工夫
🔹 ブロックゲージは手から伝わる体温や皮脂が精度に影響を与えるため素手で扱うことはできないので、ブロックゲージを掴むためにいろいろな道具をサイズごとに使い分けて作業を効率化しています。

①バキュームピック
短くて薄いブロックゲージを真空の吸着力でつまむ。
②ステンレス製ピンセット
先端にシリコンゴムを取り付けキズ、落下を防ぐ。
中間サイズのブロックゲージに使用。
③木製大型ピンセット
バキュームピック、通常のピンセットではつかむことが
できない長めで重量のあるブロックゲージに使用。
🔹 また、校正作業時には校正対象と基準のブロックゲージを同じ寸法・同じ形状同士で比較するため「取り違え」という大きなリスクがあります。
🔹 このリスクを防ぐためにバット(トレイ)を分けて識別し、さらに検査機側にも識別の工夫を施し、最終確認として製造番号が記載された標準器用のトレイで取り違えがないことを確認しています。
ブロックゲージは一般校正でもJCSS校正でも対応可能です
🔹 ブロックゲージの校正は当社では年間約10,000台以上の実績があり、多様な業種のお客様から依頼を頂いています。
🔹 メーカや型式を問わず0.5~200mmサイズのブロックゲージが対応可能です。お客様のご要望によってJCSS校正での対応も可能ですので、当社ホームページからお問い合わせください。
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