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2025.08.21豆知識 / 教養

計測機器の敵!錆(サビ)を防ぐ為には

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娘の自転車の錆を防ぎたい!

🔹今から数か月前の桜咲く春。高校進学した娘の為に通学用自転車を購入しました。

🔹購入時、サイクリングショップでは錆止め処理を勧められ、雨ざらしになりそうな自転車の為に錆止めスプレーを処置しました。

🔹これは「大切な娘の自転車を錆から防ぎたい」という気持ちの表れでしたが、この経験をきっかけに「もっと錆の仕組みを知りたい」と調べてみる事にしました。

錆って何?

🔹錆は金属の表面が周囲の環境(空気や水分)との化学反応により浸食(=腐食)される事です。この結果が錆とされています。

🔹この時、塩分が含まれていると水分が電気を通しやすくなり、錆が進行しやすくなります。

🔹海沿いでは金属が錆びやすいと言われますが、これは潮風に含まれる塩分が影響しているからです。そして、塩分は空気中の水分を吸収しやすい性質を持っており、これも錆の進行の原因です。

錆は計測機器にどのような影響を与える?

🔹金属が錆びてしまうとどうなるのでしょう。一般的には、内部が腐食し強度が低下したり、美観が損なわれると言われています。

🔹では、金属で製作された計測機器に対し、錆はどのような影響を与えるのでしょうか?

計測機器が受ける影響

1.機械的に動作しなくなる

2.ゲージ類の測定面が錆びると測定誤差になる

3.ゲージを組み合わせ密着(リンギング)させると相手方に傷が付く

4.ゲージを組み合わせ密着(リンギング)させると相手方に錆が移る


※想定される計測器(ゲージ類等)

 ⇒ブロックゲージ・リングゲージ・ピンゲージ・ストレートエッジ

素手で触るとなぜ錆びるのか?

🔹当社では、上で例として挙げた計測機器を含め、錆のダメージが予想される機器に対しては、保護手袋を着用するよう校正作業手順書で規定し取扱いに注意を払っています。

🔹それでは、素手で取り扱うとなぜ錆が発生してしまうのでしょう?

🔹その理由は手・指先に含まれる汗によるものです。

🔹汗は水分・塩分で構成されます。そのうちの99%以上は水分であり、又、塩分濃度は0.2~0.4%とされています。

🔹普段の生活では指先に水分や塩分が含まれているとは意識していませんが、そのような指先で直接、ゲージ類を触れてしまうと腐食が進んでしまう原因となるのです。

錆を防ぐ為の取り扱いと保管状態

🔹このように錆を防ぐ為には素手で触らない取り扱いが大切である事がわかりました。

🔹加えて、計測機器を使用した後の保管状態も重要なポイントです。錆の原因となる空気や水分が計測機器に直に触れないよう防錆油や防錆紙での管理が推奨されます。

🔹皆様が管理されている計測機器は、錆を防ぐ為にこれらを活用されていますか?

🔹弊社ではお預かりし錆が想定される計測機器は、校正作業手順書に則り丁寧に取り扱っております。

🔹また、校正作業時には清掃を行い「お預かりした時よりもっとキレイに」という想いで作業に取り組んでおります。

 
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