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2025.07.31計測器

ノギスのデプスバーに切り欠きがあるのはなぜ?

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新入社員やキャリア社員の教育をしていると様々な質問に遭遇します。そんな中とある質問があり、即座に回答をすることができず、ドキッとしました。
その質問とは「デプスバーに切り欠きがあることで固定できず安定した測定ができないのですが、なぜこんな形をしているのですか」という内容でした。

そこで、今回は知ってそうで意外と知らないノギスのデプスバー、デプスゲージについて少し深掘りをしたいと思います。

寸法をはかるノギスと深さをはかるデプスゲージ

🔹 製造現場で働く皆様にはとても馴染みのあるものかと思いますが、まずはノギスとデプスゲージについて説明します。

🔹 ノギスとは、物の寸法を高精度(0.01~0.1mm単位)に測定できる計測器で、外側・内側・深さ・段差が測定できます。

🔹 デプスゲージとは、物の深さが測定できる計測器で穴や溝の深さを正確に測定することができます。

深さ測定の端部にはなぜ切り欠きがあるの?

🔹 ここで本題ですが、なぜ、ノギスの深さ測定(デプスバー)とデプスゲージの本尺測定面には切り欠き(上記図の赤枠箇所)があるのでしょうか。

🔹 それは、穴や溝の隅は曲面していることが多く、ノギスでデプスバーやデプスゲージの本尺測定面の端部が穴や溝の隅の曲面にあたることで正しく測定ができないため、端部には切り欠きが作られています。

🔹 製造現場で働く皆様には、曲面のあるものを測定することは日常かもしれませんが、校正の現場では、そのような測定場面が滅多にありません。長年校正業務携わっていると特に気にならないことが若手目線だといろいろ疑問があるなと改めて初心の大切さを思い知り、今回の記事にすることとしました。

🔹 今回ご紹介した計測器はもちろんこと、それ以外にもメーカ機種問わず、当社で対応しておりますので、校正にお困りの際は、ホームページからお問合せください。

 
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